鹿児島県に分布する軟体動物(貝類)の総種 数は,おおざっぱな概算でも 4,000 種を超えると 言われており(行田,2000),陸産・淡水汽水産 の軟体動物に限っても,少なくとも 1,000 種以上 の種が生息していると…
View More 鹿児島湾河口・干潟における巻貝相の調査著者: 冨山清升
鹿児島市松元町の二次林における陸産貝類の定性的調査
二次林とは,人の手によって管理された人工 林(スギやヒノキなど)などの自然を指す.松元 町は鹿児島市から西に 10 km ほどのところにあ り,鹿児島市の近郊でありながらもそのような二 次的な自然が多く残っている場所であ…
View More 鹿児島市松元町の二次林における陸産貝類の定性的調査鹿児島湾におけるイボニシの形態比較
イボニシReishia clavigera (Kuster, 1860)は,北海道南部,男鹿半島以南に分布しているアッキガイ科に属する肉食性巻貝である.従来の研究では,吉元・冨山(2014),緒方・冨山(2018)などに…
View More 鹿児島湾におけるイボニシの形態比較鹿児島湾におけるウミニナBatillaria multiformis (Liscke, 1869)の殻形態の比較
ウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869)は内湾環境や河口域干潟に生息する典型的な巻貝であり,個体ごとの形態の差異が多いことが知られている.藤田(2009)は,全国的に生息地が減…
View More 鹿児島湾におけるウミニナBatillaria multiformis (Liscke, 1869)の殻形態の比較鹿児島県薩摩半島の東シナ海側における陸産貝類の分布
鹿児島県は日本の西南部に位置し,大きく本土と離島の2つの地域分かれている.これまで,離島の多くで陸産貝類の分布調査が行われていたが,県本土の詳しい生物地理学的な分布調査の研究は比較的少ない.そこで本研究は薩摩半島東シナ海…
View More 鹿児島県薩摩半島の東シナ海側における陸産貝類の分布鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側における陸産貝類の分布
鹿児島県は南北に広い南北に広い土地を有し ている.そのために多種多様な生態系がみられ, 多くの生物が生息している.その中で陸産貝類は 移動性が乏しいために,離島などでは独自の気候 に適応して進化した固有種が多くみられ,様…
View More 鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側における陸産貝類の分布鹿児島湾喜入マングローブ干潟において防災道路整備事業により破壊された愛宕川河口の巻貝類の生態回復
干潟は河川が運んだ土砂が河口付近や湾奥などの海底に堆積し,干潮の際に海面上へ姿を現したものであり,水質浄化や生物多様性の保全など重要な役割をもった環境である.日本の干潟は,全国で過去60年の間に40%が失われた.干潟は遠…
View More 鹿児島湾喜入マングローブ干潟において防災道路整備事業により破壊された愛宕川河口の巻貝類の生態回復殻の内部成長線解析に基づく桜島袴腰大正溶岩の潮間帯におけるイシダタミの生活史
イシダタミMonodonta labio confuseは,日本においては北海道以南に分布している転石海岸の潮間帯に多く生息する海産巻貝である.本種の生活史や生態に関する研究例は多いが,本種の成長線を用いた研究例は少ない…
View More 殻の内部成長線解析に基づく桜島袴腰大正溶岩の潮間帯におけるイシダタミの生活史鹿児島県喜入干潟おけるヘナタリの内部成長線解析に基づく生活史
軟体動物の多くは,身を守るために貝殻を形成する.硬い殻の中に身を隠すことによって,環境の変化や外敵からの捕食から逃れることができる.さらに貝殻は体を支える機能も担っている.殻の形成には,外套膜の辺縁部が関係している.殻皮…
View More 鹿児島県喜入干潟おけるヘナタリの内部成長線解析に基づく生活史ヒメカノコの交尾行動と殻サイズ分布の季節性変化
鹿児島県喜入町の愛宕川河口の干潟には,メヒルギ,ハマボウからなるマングローブ林が広がっており,干潟表面にはアマオブネガイ科に属するヒメカノコ(Clithon oualaniensis)が生息している.ヒメカノコは房総半島…
View More ヒメカノコの交尾行動と殻サイズ分布の季節性変化