Abstract / Introduction / Summary:

鹿児島県桜島の袴腰大正溶岩の海岸において,潮間帯岩礫地に足糸で付着している生態を持つミミエガイArcopsis symmetrica (Reeve, 1844)の生活史や性比に関して調査を行った.本種は,季節によって性比が著しく変動することが判明した.足糸によって半固着性の生活をとっていることから,本種が長距離を移動しているとは考えられず,雌雄の性転換を行っていることが強く示唆された.
鹿児島県桜島の袴腰大正溶岩の海岸において,潮間帯岩礫地に足糸で付着している生態を持つミミエガイArcopsis symmetrica (Reeve, 1844)の生活史や性比に関して調査を行った.本種は,季節によって性比が著しく変動することが判明した.足糸によって半固着性の生活をとっていることから,本種が長距離を移動しているとは考えられず,雌雄の性転換を行っていることが強く示唆された.