奄美大島から得られたフエダイ科魚類バケアカムツ

バケアカムツRandallichthys filamentosus (Fourmanoir, 1970)は最大で体長50 cmに達するフエダイ科魚類Lutjanidaeの1種である(Anderson and Allen, 2001;島田,2013).バケアカムツの日本における分布記録は少なく,これまで伊豆諸島,小笠原諸島,沖ノ鳥島,および沖縄諸島からのみ記録されている(島田,2013).本種は沖縄県において水深200 m以深からハマダイEtelis coruscans Valenciennes, 1862などと混獲されるが,その漁獲量は極めて少ないことが知られる(Yoshino and Araga, 1975;益田ほか,1980). 奄美群島における魚類相調査の過程で,1個体のバケアカムツが採集された.本標本は鹿児島県における本種の標本に基づく初めての記録となるため,ここに報告する.