鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には,ウミ ニ ナ Batillaria multiformis (Lischke), カ ワ ア イ Cerithideopsilla djadjariensis (K. Martin),ヘナタリ Cerithideopsilla cingulata (Gmelin),フトヘナタリ Cerithidea rhizophorarum (A. Adams) の 4 種のウミ ニナ類の巻貝が生息している.ウミニナは泥中に 紐状の卵鞘を産み,ベリジャー幼生が孵化するプ ランクトン発生である.しかし,生活史について は,まだ不明な点が多い.本研究ではウミニナの 生活史を明らかにする目的の1つとして,愛宕川 の河口干潟において複数の調査区を比較して,ウ ミニナのサイズ頻度分布の季節変動について調査 した. 調査は毎月行い,愛宕川の河口干潟に上流か ら Station A, B, C を設けて,25 × 25 cm のコドラー トをランダムに 3 ヵ所とり,コドラート内のウミ ニナ類の種毎の出現数とウミニナについては殻高 を計測した.

ウミニナ Batillaria multiformis 集団における サイズ頻度分布季節変動の個体群間比較(杉原祐二・冨山清升)