ウミヘビ科魚類は世界に約 290 種以上が知ら れるウナギ目でもっとも種多様性の高い分類群で あり,本邦からは標本に基づいて 17 属 46 種が報 告 さ れ て い る(McCosker et al., 2012; 波 戸 岡, 2013;Hibino and Kimura, 2015;Hibino et al., 2012).琉球列島では熱帯性の種が数多く出現し, 特に沖縄島以南では標本と水中写真に基づく 10 属 18 種の記録がある(Senou et al., 2006;渡井ほか, 2009; 波 戸 岡,2013;McCosker and Hibino, 2015). 一方,奄美大島を含む奄美群島におけるウミ ヘビ科の記録はごく少なく,これまでにミナミミ ミ ズ ア ナ ゴ Muraenichthys schultzei Bleeker, 1857 ( 奄 美 大 島, 与 論 島: 波 戸 岡,2013; 日 比 野, 2014), フ ト ミ ミ ズ ア ナ ゴ Scolecenchelys laticaudata (Ogilby, 1897)(喜界島:日比野ほか, 2013), ソ ラ ウ ミ ヘ ビ Leiuranus semicinctus (Lay and Bennett, 1839)(喜界島:波戸岡,2013),モ ヨウモンガラドオシ Myrichthys maculosus (Cuvier, 1816)(奄美大島,喜界島:波戸岡,2013;畑ほか, 2015)およびゴマホタテウミヘビ Pisodonophis boro (Hamilton, 1822)(奄美大島:林ほか,1992) の 5 種が標本に基づく記録として報告されている のみである.今回,著者らによる標本調査と採集 調査によって奄美大島から新たに 2 種のウミヘビ 科魚類が確認されたため,ここに報告する.

奄美大島初記録のウミヘビ科魚類 2 種(日比野友亮・田中颯・萩原清司・木村清志)