Abstract / Introduction / Summary:
島原市南部の3地点,南島原市北部の2地点と鹿児島市の田園5地点の間で陸産貝類相を用いた環境評価の比較を行った.全調査地10地点で計2目10科22属25種の陸産貝類が採取できた. 類似度をもとにしたデンドログラムは2グループに分かれ,島原の5か所と鹿児島市の1か所のグループ,鹿児島市の4か所が集まったグループに分かれた.鹿児島市,および,島原半島東部の両方の地域において共通して,里山や照葉樹林の林床などを好んで生息する陸産貝類が見られた.すなわち,今回調査した鹿児島と島原の田園地帯の環境は相似していること示された.