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種子島から得られた大隅諸島初記録のカエルアンコウ

吉田朋弘・桜井 雄・高山真由美・本村浩之

Abstract / Introduction / Summary:

カエルアンコウ科Antennariidaeは日本近海に4属15種が生息しており(瀬能,2018),そのうちの6種がカエルアンコウ属に含まれる(Arnold and Pietsch, 2012;瀬能,2013).カエルアンコウAntennarius striatus (Shaw, 1794)は,国内では伊豆大島,小笠原諸島,北海道から九州南岸の日本海・東シナ海沿岸,宮城県から九州南岸の太平洋沿岸,瀬戸内海,喜界島,および奄美大島から記録されている(瀬能,2013). 2012年7月に大隅諸島種子島長浜海岸,2014年5月14日に同島熊野沖からそれぞれ1個体のカエルアンコウが採集された.これらの標本は本種の標本に基づく大隅諸島からの初記録であるため,ここに報告する.