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大隅諸島種子島から得られたアジ科の稀種アンダマンアジ

岡本 情・大富 潤・本村浩之

Abstract / Introduction / Summary:

アジ科ヨロイアジ属Carangoidesは第1鰓弓上の鰓耙数が20–31であること,背鰭と臀鰭が糸状に伸長しないこと,背鰭と臀鰭に付随した小離鰭がないこと,腹部に溝がないこと,両顎に歯帯を備え,鋤骨と口蓋骨に歯を有すること,外翼状骨歯を欠くこと,側線直走部の後部のみに固く鋭い稜鱗が発達するなどの特徴をもち(Gushiken, 1983;Smith-Vaniz, 1999;Lin and Shao, 1999),日本からは12種が知られている(瀬能,2013).そのうちアンダマンアジC. gymnostethus (Cuvier, 1833)は,これまで国内において報告例が少なく,沖縄島と九州東岸からのみ記録されていた(Gushiken, 1983;瀬能,2013;Iwatsuki et al., 2017). 2019年4月8日に種子島の熊野沖から11個体のアンダマンアジが採集され,そのうちの1個体を確保することができた.これは種子島における標本に基づく初めての記録であるとともに,国内3例目の標本に基づく記録となるため,ここに報告する.