南九州ではカルデラを形成するような大噴火 がしばしば起こってきた.大噴火にともなう火砕 流の発生は,その規模にもよるが生物相に大きな ダメージを与えてきた.とくに加久藤火砕流(約 33 万年前),阿多テラフの噴出(約 11 万年前), 入戸火砕流(約 2.5 万年前),幸屋火砕流(約 7300 年前)は南九州の生物相に甚大な被害をも たらしたと考えられる(町田・森脇,2001).現 在の生物相はそうした破壊の生き残りとその後の 移入種によって形成されてきたと考えられる.そ のため,噴火後どのように生物相が変化するかと いう視点は,南九州の生物相成立を解明する意味 でも重要である.

口永良部島の火砕流跡地でのアリ相調査(金井賢一・山根正気)