イサキ科ヒゲダイ属 Hapalogenys は下顎の先端 が多数の細かい肉質皮弁に被われること,背鰭起 部前方に前向棘を有することなどで定義され (McKay, 2001; Iwatsuki and Russell, 2006),日本で はセトダイ H. analis Richardson, 1845,シマセト ダイ H. kishinouyei Smith and Pope, 1906,ヒゲソ リダイ H. nigripinnis Temminck and Schlegel, 1843, お よ び ヒ ゲ ダ イ H. sennin Iwatsuki and Nakabo, 2005 の 4 種が知られている(島田,2013). セトダイはこれまで鹿児島県内において長島 列 島 か ら の み 記 録 さ れ て い た( 並 田,1977). 2015 年 5 月 27 日に鹿児島県大隅半島東岸の肝属 郡肝付町内之浦湾から,1 個体のセトダイが採集 された.本標本は鹿児島県本土太平洋岸における 本種の標本に基づく初めての記録となるため,こ こに報告する.

鹿児島県内之浦湾から得られたイサキ科魚類 セトダイ Hapalogenys analis(畑晴陵・本村浩之)