ハタ科ユカタハタ属 Cephalopholis は頭長が体 長の 37.0–45.5% であること,前鰓蓋骨下縁に前 向棘がないこと,背鰭棘条数が 9 棘 13–17 軟条で あること,臀鰭棘条数が 3 棘 8–9 軟条であること, 胸鰭中央部の鰭条が最長であること,尾鰭が湾入 せ ず 円 形 で あ る こ と[ ミ ナ ミ ハ タ C. polleni (Bleeker, 1868) を除く]などの特徴をもち(Randall and Heemstra, 1991;Heemstra and Randall, 1993; 瀬能,2013),日本からはアオノメハタ C. argus Bloch and Schneider, 1801, ハ ナ ハ タ C. aurantia (Valenciennes, 1828), ヤ ミ ハ タ C. boenak (Bloch, 1790),アオスジハタ C. formosa (Shaw, 1812),シ マハタ C. igarashiensis Katayama, 1957,ミナミイ ソハタC. leopardus (Lacepède, 1801),ユカタハタC. miniata (Forsskål, 1775),ミナミハタ,コクハンハ タ C. sexmaculata (Rüppell, 1830), ア ザ ハ タ C. sonnerati (Valenciennes, 1828), ア カ ハ ナ C. spiloparaea (Valenciennes, 1828),およびニジハタC. urodeta (Forster, 1801) の 12 種が知られている(瀬 能,2013). ハナハタは,これまで国内では沖縄諸島のみ から記録されていた(瀬能,2013).2012 年 12 月 21 日に種子島で,2015 年 3 月 21 日にトカラ 列島南方沖でそれぞれ 1 個体のハナハタが採集さ れた.これらの標本は,鹿児島県ならびに薩南諸 島における本種の標本に基づく初めての記録とな るとともに,種子島から得られた個体は本種の分 布北限を更新する記録となるため,ここに報告す る.

種子島とトカラ列島から得られたハナハタ Cephalopholis aurantia の北限記録(小枝圭太・本村浩之)