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鹿児島大学郡元キャンパスのアリ

福元しげ子

Abstract / Introduction / Summary:

鹿児島大学郡元キャンパスは市街地に位置す るが,植物園(保存林)や実験実習地(農場)な どをはじめ植込み,生垣,草地,建物,舗装道路 などさまざまな環境をもつ.私は,郡元キャンパ スに出現するアリ類のさまざまな環境における種 多様性を比較し,多様な環境のモザイク的な存在 がキャンパス全体の種多様性にどのように貢献し ているかを研究テーマの一つとしている.これま でになされた鹿児島県本土におけるアリに関する 研究の結果と比較し,鹿児島大学郡元キャンパス のアリ相の特徴を明らかにするとともに,市街地 における隔離された森林(植物園)がどの程度森 林性のアリ相を保持しているかを評価したい. 2008 年,構内の 7 つの環境タイプに出現する アリの予備的なサンプリング(ベート法,単位時 間法,および任意採集)を行った.環境タイプご とに 3 地点を選び,それぞれにトランセクトを設 置した.ベートには粉チーズを用い,1 トランセ クト当り 15 ベート,合計 900 ベートを設置した. 単位時間法においては1トランセクト当り 10 分 間× 5,合計 16 時間 40 分をかけて見つけ取りに よってアリを採集した.ベート法によるサンプル 解析途中の結果に基づいて,これまでに判明した ことを簡単に紹介する.