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加計呂麻島沖の水中で撮影されたウシマンボウの記録

澤井悦郎

Abstract / Introduction / Summary:

ウシマンボウMola alexandrini (Ranzani, 1834) は,全長3.3 m 以上になるマンボウ科Molidae マンボウ属Mola の大型海産魚類である(Sawai et al., 2017b;Sawai and Nyegaard, 2022).本種は全長約1.2 m 以上の個体において,頭部や下顎下部の隆起,舵鰭縁辺部の形状,胸鰭後方の体表上の隆起したシワの有無などの形態的特徴の組み合わせによって,同属のマンボウMola mola (Linnaeus, 1758) やカクレマンボウMola tecta Nyegaard et al., 2017(日本では未確認)から外観的に識別される(Sawai et al., 2017b;澤井,2021a, 2024a).日本近海における本種は北海道以南で散発的に記録されているが,未記録地も多く,さらなる情報収集が求められている(Sawai et al., 2017b; 澤井, 2021a).このたび,2026 年2 月に鹿児島県の加計呂麻島沖でウシマンボウ1 個体が水中で撮影され,加計呂麻島における本種の初記録になると考えられたため,ここに報告する.