Abstract / Introduction / Summary:
イソハゼ属Eviota Jenkins, 1903はインド・太平洋の温帯域から熱帯域に分布し,岩礁やサンゴ礁を主な生息域とする小型のハゼ科魚類である(鈴木ほか,2004).これまでに本属魚類は118有効種が報告されており(Greenfield, 2017;Greenfield et al., 2018, 2019;Fujiwara et al., 2019),Fujiwara et al. (2019)により新たにアマミコイソハゼEviota amamiko Fujiwara, Suzuki and Motomura, 2019が屋久島,加計呂麻島および西表島から得られた3個体の標本に基づき記載された. 2018年10月に鹿児島県沖永良部島沖で採集された1個体のイソハゼ属の標本が,アマミコイソハゼに同定された.本標本は,本種の沖永良部島からの初記録となるためここに報告する.