鹿児島県南さつま市における2018–2019 年の魚類相調査で得られた九州沿岸初記録の魚類9 種

鹿児島県薩摩半島西岸に位置する南さつま市において2018年12月から2019年4月の期間で計3回(2018年12月16–18日,2019年3月4–6日,および2019年4月14日)の魚類相調査が行われた.この調査では釣りなどに加え,同海域で初めてとなる大規模なダイビングによる採集が実施され,採集された魚類の一部はすでに鹿児島県初記録[ホシヨウジHalicampus punctatus (Kamohara, 1952)(荒木ほか,2019),フタホシニジギンポPetroscirtes springeri Smith-Vaniz, 1976(餅田ほか,2019)]または九州沿岸初記録[ホソウミヤッコHalicampus boothae (Whitley, 1964)(荒木ほか,2019),マツバギンポMimoblennius atrocinctus (Regan, 1909)(餅田ほか,2019),ツムギハゼYongeichthys nebulosus (Forsskål, 1775)(標本に基づく初めての記録:森下・本村,2019),ミドリハゼEviota toshiyuki Greenfield and Randall, 2010,セホシサンカクハゼFusigobius duospilus Hoese and Reader, 1985,オオモンハゼGnatholepis anjerensis (Bleeker, 1851),スケロクウミタケハゼPleurosicya boldinghi Weber, 1913,アカスジウミタケハゼPleurosicya micheli Fourmanoir, 1971,アワセイソハゼSueviota lachneri Winterbottom and Hoese, 1988,オグロクロユリハゼPtereleotris heteroptera (Bleeker, 1855),およびイトマンクロユリハゼPtereleotris microlepis (Bleeker, 1856)(藤原ほか,2019)]として報告されている.本報告では同調査で採集され,分布状況に関する新知見が得られた5科9種の魚類について九州沿岸における魚類相の知見蓄積のために報告する.