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沖永良部島から得られたハタ科魚類ヤマトトゲメギスの黄緑色幼魚

吉田朋弘・本村浩之

Abstract / Introduction / Summary:

ハタ科Serranidaeヤマトトゲメギス属AporopsはヤマトトゲメギスAporops bilinearis Schultz, 1943のみが有効とされている(Randall and Baldwin, 1997;吉田・本村,2014).ヤマトトゲメギスは国内において,南鳥島,屋久島,奄美大島,喜界島,南大東島,および石垣島から記録されている(瀬能,2013;吉田・本村,2014). 2018年10月23日に奄美群島沖永良部島沖泊漁港沖において,ヤマトトゲメギスの黄緑色幼魚が1個体採集された.これまでにも黄色味を呈する幼魚が報告されているが,その写真が出版された例はないので,ここに報告する.なお,本標本は沖永良部島からの本種の標本に基づく初めての記録となる.