インド・太平洋に広く分布するミナミメダイAriomma brevimanum (Klunzinger, 1884)(スズキ目オオメメダイ科オオメメダイ属)(Last, 2001;中坊・土居内,2013)は,体長 70 cm 以上に成長し,市場に水揚げされ,食用に供されることもある(Bos and Gumanao, 2013;畑ほか,2016; Okamoto, 2017;本研究).本種は鹿児島県内においてはこれまで薩摩半島西岸,鹿児島湾,トカラ列島口之島近海,および奄美群島与論島近海における分布が 確 認 さ れ て い た( 畑,2014; 畑 ほ か,2016, 2017).2016–2017 年の鹿児島県における魚類相調査において,奄美大島産のミナミメダイ 2 個体が採集された.これらの標本は奄美大島近海における本種の標本に基づく初めての記録となるため,ここに報告する.

奄美大島から得られたミナミメダイ(畑晴陵・前川隆則・中江雅典・本村浩之)