ハチビキ科ロウソクチビキ属 Emmelichthys は 第 1 背鰭と第 2 背鰭が大きく離れ,その間に 0–3 本の遊離棘を有する,背鰭棘数が 12 または 13(稀 に 11),体高が体長の 18–25%,および頭長が体 長 の 25–30% な ど の 特 徴 を も ち(Carpenter, 2001),日本からはトゲナシチビキ E. karnellai Heemstra and Randall, 1977 とロウソクチビキ E. struhsakeri Heemstra and Randall, 1977 の 2 種が知 られている(波戸岡・萩原,2013). ロウソクチビキはこれまで国内において,八 丈島,小笠原諸島,沖ノ鳥島,青森県尻屋崎から 豊後水道にかけての太平洋沿岸,新潟県柏崎,兵 庫県浜坂,山口県日本海沿岸,および琉球列島か ら記録されていた(北川ほか,2008;波戸岡・萩 原,2013).2015 年 11 月 21 日にトカラ列島小臥 蛇島南方から,12 月 23 日に中之島東方から,そ れぞれ 1 個体のロウソクチビキが採集された.こ れらの標本はトカラ列島における本種の標本に基 づく初めての記録となるため,ここに報告する.

トカラ列島から得られたハチビキ科魚類 ロウソクチビキ Emmelichthys struhsakeri(畑晴陵・高山真由美・本村浩之)