アジ科ヨロイアジ属 Carangoides は第 1 鰓弓上 の鰓耙数が 20–31 であること,背鰭と臀鰭が糸状 に伸長しないこと,背鰭と臀鰭に付随した小離鰭 がないこと,腹部に溝がないこと,両顎に歯帯を 備え,前鋤骨と口蓋骨に歯を有すること,外翼状 骨歯を欠くこと,側線直走部の後部のみに固く鋭 い稜鱗が発達するなどの特徴をもち(Gushiken, 1983; Smith-Vaniz, 1999; Lin and Shao, 1999),日本 からは 12 種が知られている(瀬能,2013).その うちホシカイワリ C. fulvoguttatus (Forsskål, 1775) はこれまで国内において,小笠原諸島,宮崎県, 屋久島,加計呂麻島,沖縄島,伊江島,西表島か ら の み 記 録 さ れ て い た( 望 月,1995; 木 村, 1997;瀬能,2013). 2015 年 4 月 17 日に奄美大島近海で 1 個体のホ シカイワリが採集された.本標本は奄美群島にお ける本種の標本に基づく初めての記録となるた め,ここに報告する.

奄美大島から得られたアジ科魚類 ホシカイワリ Carangoides fulvoguttatus(畑晴陵・本村浩之)