ダルマガレイ科コウベダルマガレイ属(Bothi- dae: Crossorhombus)は世界で 4 有効種が認めら れており,そのうち日本国内からはカネコダルマ ガレイ C. azureus (Alcock, 1889) とコウベダルマガ レイ C. kobensis (Jordan and Starks, 1906) の 2 種が 記録されている(Amaoka, 1969; Hensley and Ran- dall, 1993; 中坊,2000; 大橋・本村,2011). Crossorhombus valderostratus (Alcock, 1890) はス リランカ南東沖の水深 58 m から得られた 1 標本 (全長 95.3 mm)に基づき新種として記載した. その後,本種は南アフリカ,ソマリア,アデン湾, インド,オーストラリア,香港などから報告され ている(Gilchrist, 1905; Hensley, 1986; Ni and Kwok, 1999; Manilo and Bogorodsky, 2003). 2009 年 10 月に薩摩半島西岸沖,2011 年 6 月に 種子島沖から C. valderostratus と同定されるコウ ベダルマガレイ属がそれぞれ 1 個体採集された. 本報告では,これら 2 標本を本種の日本からの初 記録として記載し,新標準和名を提唱する.

鹿児島県から得られた日本初記録のダルマガレイ科魚類 Crossorhombus valderostratus カチドキダルマガレイ(新称)(大橋祐太・本村浩之)