/ 045-013

テンジクダイ科魚類2 種の水中写真に基づく鹿児島県薩摩半島からの記録

吉田朋弘・山田守彦・本村浩之

Abstract / Introduction / Summary:

テンジクダイ科魚類Apogonidaeは,日本から26属102種が報告されている(Yoshida and Motomura, 2018;馬渕・吉田,2018;Yoshida et al., 2018a, b).そのうちセホシテンジクダイOstorhinchus moluccensis (Valenciennes, 1832)は,鹿児島県において大隅諸島屋久島から記録されており(Yoshida et al., 2010;林,2013),イナズマヒカリイシモチSiphamia argentea Lachner, 1953は,鹿児島県において大隅半島内之浦,大隅諸島屋久島,および奄美群島奄美大島から記録されていた(Yoshida et al., 2010;林,2013;吉田ほか,2016).薩摩半島で撮影されたテンジクダイ科魚類の水中写真が,それぞれセホシテンジクダイとイナズマヒカリイシモチに同定された.これらの写真は,両種の薩摩半島から初めての記録となるため,ここに報告する.