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ナガンヌ島および沖縄島沖で記録されたウシマンボウ

澤井悦郎

Abstract / Introduction / Summary:

ウシマンボウMola alexandrini (Ranzani, 1834)は,全長3.3 m以上,体重2,700 kg以上の巨体になり,世界中の温帯・熱帯海域に生息するマンボウ科Molidaeマンボウ属Molaの魚類である(Sawai et al., 2017; Gomes-Pereira et al., 2022; Sawai and Nyegaard, 2023).日本近海における本種は,北海道から沖縄県まで散発的に記録されており(例えば,澤井・石黒,2022;澤井ほか,2023),全長116.8–332.0 cmの体サイズ範囲の個体が確認されている(Sawai et al., 2017;澤井,2024).学術的に報告されている沖縄近海における本種の出現記録は,伊江島(Yoshita et al., 2008),与那国島(下瀬・澤井,2012),久米島および渡名喜島(澤井ほか,2023)からの計4個体と少ない.
 このたび,2025年3月に沖縄県のナガンヌ島沖で,海面付近を遊泳しているウシマンボウが撮影され,貴重な出現記録になると考えられたため,ここに報告する.また,2015年6月に沖縄島沖で釣獲され,マンボウMola mola (Linnaeus, 1758)と誤同定されていたウシマンボウの記録(大城,2015)も見つかったため,合わせて報告する.