Abstract / Introduction / Summary:
岩坪ほか(2014)は 2012 年 8 月 4 日から 2013 年 11 月 4 日にかけて行った魚類相調査で,鹿児 島県南九州市頴娃町別府番所鼻自然公園地先の海 域から 36 科 68 属 102 種の魚類を確認した.その 後、2014 年 4 月 16 日から 2015 年 9 月 26 日にか けて引き続き同所で調査を行ったところ,新たに 1 未同定種を含む 47 種の魚類を確認した.その うち,アミチョウチョウウオ Chaetodon rafflesii Anonymous [Bennett], 1830,カノコベラ Halichoe- res marginatus Rüppell, 1835,シマタレクチベラ Hemigymnus fasciatus (Bloch, 1792),およびムラサ メモンガラ Rhinecanthus aculeatus (Linnaeus, 1758) の 4 種は鹿児島県本土初記録である.岩坪ほか (2014)と本調査で確認された魚類の記録は,観 光地でもある同海域の生態系保全のための基礎情 報として重要である.それと同時に,国内におけ る魚類の分布情報の蓄積に寄与するために必要な ものである.そのため,本調査での追加種をここ に報告する.なお,岩坪ほか(2014)のウツボ科 魚類 Gymnothorax meleagris とイソギンポ科魚類 Praealticus bilineatus に誤報告があったため,あ わせて訂正を報告する.