陸産貝類はほかの動物群に比べて移動能力が 極端に低いため,地域的な種分化が多い. 鹿児島県の離島では陸産,海産貝類の調査が 比較的行われているが,鹿児島県本土はほとんど 調査が行われていない.そこで本研究では鹿児島 県中央北部に焦点を当てて,陸産貝類の分布調査 を行った. 本調査は鹿児島県中央北部の姶良市および霧 島市の計 13 地点にて陸産貝類の採取を行った. 採取は主に神社付近や社寺林の雑木林を中心に 行った.採取方法は落ち葉の下や土壌表面,樹上 を中心に見つけ取りを行った.また微小貝を採取 するために調査地点の落ち葉を含む土壌を 500 ml ほど持ち帰った.また,サンプルから得られたデー タについて,種名リストを作成し,各地点の類似 度を求めた.今回は共通種数による指数である, 野村・シンプソン指数を用いた.

鹿児島県の姶良・霧島地方における陸産貝類の分布(神薗耕輔・冨山清升)