テンジクダイ科 Apogonidae は日本近海に 26 属 99 種 が 分 布 し て お り( 林,2013; 馬 渕 ほ か, 2015;吉田・本村,2015a, b),ヒカリイシモチ属 Siphamia はイナズマヒカリイシモチ S. argentea Lachiner, 1953,マジ マクロイシ モ チ S. majimai Matsubara and Iwai, 1958,セノウヒカリイシモチ S. senoui Gon and Allen, 2012,およびヒカリイシモ チ S. tubifer Weber, 1909 の 4 種が国内から報告さ れている(林,2013;馬渕ほか,2015).そのう ちイナズマヒカリイシモチは日本国内において, 高知県柏島,愛媛県愛南,大隅諸島屋久島,およ び沖縄諸島(沖縄島・水納島)から記録されてい る(高木ほか,2010;林,2013). 2004 年 11 月 18 日に鹿児島県大隅半島東岸(肝 属郡肝付町内之浦湾)から,2015 年 9 月 10 日に 奄美大島沖からそれぞれ 1 個体ずつイナズマヒカ リイシモチが採集された.屋久島からのイナズマ ヒカリイシモチの記録は水中写真に基づくもので あるため,本報告は鹿児島県における本種の標本 に基づく初めての記録となる.

標本に基づく鹿児島県初記録のイナズマヒカリイシモチ Siphamia argentea(スズキ目:テンジクダイ科)(吉田朋弘・山田守彦・前川隆則・本村浩之)