ア ラ ム シ ロ ガ イ Nassarius festiva (Powys, 1833) は北海道南部以南の内湾潮間帯の干潟に生 息する腐肉食性の巻貝である.殻表の粗いむしろ 目状の模様が特徴で吸腔目 Sorbeoconcha ムシロ ガイ科 Nassariidae に属する.本研究においては, 殻長,殻幅の季節ごとのサイズ頻度分布,季節ご との殻長,殻幅の相関グラフ,季節ごとの殻長, 殻幅の最大値,最小値,平均値を示したグラフを 利用して,鹿児島県鹿児島市喜入町の河口干潟に おける,アラムシロガイの生活史の調査を行った. 殻長のサイズ頻度分布の季節変化において,1 月に 6.0 mm < N ≦ 7.0 mm(N は殻長)の小さな 個体が加入していた.8 月に 6.0 mm < N ≦ 7.0 mm の小さな個体が加入していた.殻幅のサイズ 頻度分布の季節変化において,1 月に 4.0 mm < N ≦ 5.0 mmの小さな個体が加入していた.8月に3.0 mm < N ≦ 4.0 mm の小さな個体が加入していた. 殻長の最大値,最小値,平均値を示したグラフに おいては,1 月に最小値 7.02 mm の値をとり,平 均値 12.11 mm と大きく減少していた.8 月に最 小値 6.21 mm の値をとり,平均値 11.41 mm と大 きく減少していた.殻幅の最大値,最小値,平均 値を示したグラフにおいては,1 月に最小値 4.22 mm の値をとり,平均値 6.69 mm と大きく減少し ていた.8 月に最小値 3.92 mm の値をとり,平均 値 6.55 mm に大きく減少していた.これらのこ とをふまえてアラムシロガイは 1 月と 8 月に新規 加入することが観察でき,喜入町の河口干潟に生 息するアラムシロガイの産卵時期は 1 月と 8 月で はないかと考察した.

鹿児島市喜入町の河口干潟におけるアラムシロガイの生活史(冨田悠斗・冨山清升)