Navigobius dewa Hoese and Motomura(図 1)は 2009 年に鹿児島湾から採集された 3 標本(標準 体長 37.5–45.2 mm)に基づき,オオメワラスボ 科クロユリハゼ亜科の新属新種として記載され た.Navigobius 属はクロユリハゼ属 Ptereleotris と ハタタテハゼ属 Nemateleotris に近縁だが,前者 は両眼間隔側線管(interorbital canal)が眼間で完 全に連続していないことなどで特徴付けられる (Hoese and Motomura, 2009). Hoese and Motomura (2009) は,Navigobius dewa の分布域として,鹿児島湾(タイプ産地)と奄美 大島(水中観察)を報告したが,その後,本種が 伊豆半島(本報告)にも生息することが確認され た.したがって,本種は南日本に広く分布してい る可能性が高い. Navigobius dewa と Navigobius 属に適用すべき 標準和名が原記載で記載されていなかったため, 本報告で両和名を提唱する.また,鹿児島湾と伊 豆半島を中心に本種の生息状況を報告するととも に,本種の飼育記録を紹介する.なお,本研究で 用いた標本はオーストラリア博物館(AMS)と 鹿児島大学総合研究博物館(KAUM)に保管さ れている.

オオメワラスボ科魚類Navigobius dewaモモイロカグヤハゼ(新称) の生息状況(出羽慎一・出羽尚子・本村浩之)